親だからって気張らなくても大丈夫

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私には20歳の息子と6歳の娘がいます。

大切で可愛い子供達。

とても仲良しで、子供達との関係は良好です。

 

よく周りの方から

「どうしたら、あんな子に育つの?」

「どうしたらそんな親子関係築けるの?」

なんて質問をされます。

 

 

私は子育てする中で、よく言葉にして伝えています。

「〇〇はママのたからもの」

「〇〇はママの大切」

幼い娘には毎日何度も何度も言っています。

これも、言うように心がけるって訳ではなく、言わずにはいられない気持ちなんです。

素直に出てくる、本当の気持ちや言葉。

 

ある日、娘が私に聞いてきたことがありました。

「ママはお仕事しているときは私のこと邪魔なの?」

「私が保育園に行ってると嬉しい?楽ちん?」

 

その時、私はこう答えました。

「ママは〇〇と一緒に居る時間はとても大好きだし、とても楽しいよ。でもね、お仕事もとても大好きで、とても楽しいの。〇〇もママと一緒に居る時間と同じように、保育園でお友達や先生と過ごす時間も楽しいでしょ。離れてる時間もママと〇〇の胸の真ん中のハートは繋がってるんだよ。だからもし、離れてる時間に会いたくなったり、寂しくなっても心と心はいつもずっと繋がってるんだよ。」

 

そう話すと娘は顔がほころぶと同時に、

「えっ!? 繋がってるの!?」

と言いました。

 

「ママもね、お仕事している時、車の運転中、お買い物中。色んな時に〇〇を思い出して会いたいな〜どうしてるかな〜って思い出すことあるけれど、心が繋がってるから大丈夫なんだよ。」

そう伝えると、娘なりに納得がいったようです。

 

それからは「心と心は繋がってる〜♬」が合言葉のようになっています。

 

 

 

 

息子にも表現や言葉は違えど、幼い頃はよく同じような言葉を掛けましたし、向き合い方をしてきました。

 

そう、息子が4、5歳の頃。

通っていたスイミングスクールで冬休みにスキー合宿をするイベント告知がありました。

実家にはお泊まりしたことはあっても、1人で他人とお泊まりなんて初めてのこと。

何気に息子に「参加してみたら?」と勧めると深く考えもせず「うん!」と快諾。

可愛がってくれるコーチが数人いるものの、お友達もいない完全1人参加。

申し込みをしておいて、誰が辛いって私が辛くて心細くて堪りませんでした。

現地3泊前後車中泊の3泊5日だったはず。

息子のために旅行カバンに楽しい写真と、毎日一通ずつ読める応援メッセージの手紙を忍ばせました。

そして旅行中はママの身代わりにと小さなくまのぬいぐるみも共に。

 

帰ってきた時のことは今も鮮明に覚えています。

少し疲れた様子はありましたが、照れ臭い笑顔とちょっと逞しさを備えていました。

眠るときはママに会いたい気持ちが湧いてきてちょと泣いちゃったことも。その時にコーチが慰めてくれたことも。くまのぬいぐるみをずっと握りしめてたことも。

後からそんなことを話してくれる息子がまた一層可愛くて誇らしくて堪りませんでした。

 

そして、私がどんな気持ちで過ごしたか。

寂しかったこと。心配で夜は眠れなかったこと。でもきっと頑張ってると信じたこと。

帰ってきてくれて、1人で参加することにチャレンジし成功できたことがどれだけ嬉しいかなどを素直に話し伝えました。

 

息子とのこれまでを振り返っても、卒業式ではいつも大泣きしてしまったし、楽しむことは共に笑い、はしゃいできました。

大笑いし、大泣きし、

喜怒哀楽を大人だから、親だからと子供に隠すことをしませんでした。

 

息子とは20歳になった今も、タイミングが合えばよく話しもしますし、一緒にお料理したり、映画を観たりします。

 

 

きっと私にとって子育てって。

「親として子に伝える」ではあるけれども、

それよりも「人と人」であるんだと思います。

 

私の知っていることや、伝えたいこと、大切なことを子へ伝え繋ぐ。

そして子からもたくさん伝えてもらってるんです。

 

だから親子であり、友達のような、

やっぱり「人と人」として、大切で大好きなたからもの。